
こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
前回から、「天才のChatGPT活用法トップ10」
というシリーズ形式の記事をお送りしています。
第1回目は、ランキング10位と9位の活用法を
紹介しました。
10位は、写真を使ってAIの回答精度を高める方法、
9位は、地雷ポイントを先にAIに教えてもらって、
避ける方法でしたね。
もしまだ読んでいないなら、
ぜひ前回の記事を読んでみてください。
第2回目は、続いてランキング8位と7位を紹介します。
この活用法を知ることで、AIの出力の質を高めたり、
AIによる「思考力の衰え」を防ぎながら
あなたの能力を伸ばしたりすることができます。
逆に、この方法を知らないと、
AIを使っても思うような成果が得られないばかりか、
あなたの考える力がどんどん弱っていく可能性があるので、
ぜひ最後まで読んでください。
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『 天才のChatGPT活用法トップ10(第2回目)』
AIでバカになる人の共通点と対策
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では、ランキング8位から紹介していきます。
8位は「AIにタスクを依頼する前に、
チェックリストを作らせる」です。
AIの活用法を紹介する情報って、
いろんなテクニックが出てきますよね。
「この一言を入れるだけでAIが神回答を出す」
みたいな話もよく見かけます。
でも、それを試してみて、神回答を出してきました?
正直、普通ですよね?
その理由は簡単で、
AIへの頼み方の基本が抜けていることが多いからです。
「基本って何?」って思いますよね。
これ、めちゃくちゃシンプルです。
AIにいきなりタスクをお願いしない、
ということです。
たとえば、「議事録を書いてください」とか
「記事を要約してください」といった頼み方はNGです。
これだと、AIの文章はズレてしまったり、
あと一歩足りないことが多いんです。
その結果、「AIは微妙だな」と感じてしまうことになります。
一方で、AIガチ勢はやり方が少し違います。
AIへの頼み方の基本を知っているので、
いきなりタスクの指示をしません。
まずAIにこう頼みます。
「このタスクが成功したと言える条件を
チェックリストにしてください」と。
わかりますか? ここがポイントです。
人間が作るのではなく、
AIにチェックリストを作ってもらいます。
そして、そのあとに
「作ったチェックリストをすべて満たす形で
タスクを実行してください」と指示をするんです。
この考え方のヒントになっているのが、
前回も紹介したカーネギーメロン大学の別の論文です。
TICKing All the Boxes: Generated Checklists Improve LLM Evaluation and Generation
https://arxiv.org/abs/2410.03608
これは、AIの回答を評価する方法を
研究した論文ですが、チェックリストを使うことで、
AIの出力の質が上がる可能性が示唆されています。
なんか難しいですよね。
この実験結果を料理にたとえて説明します。
料理初心者はレシピを見ずに、
なんとなく美味しい料理を作ろうとします。
すると味は、
毎回バラバラになりますよね。
しかし料理のプロは違います。
レシピがあるからです。
塩は小さじ一杯、火加減は中火、加熱時間は10分間。
こうやって手順や条件がはっきりしていると、
誰が作っても味が安定します。
AIも同じです。
「いい文章を書いてください」と
なんとなく言われると曖昧になります。
でも、「この条件をすべて満たしてください」
と言われると、一気に精度が上がります。
AIは条件がはっきりしているほうが
力を発揮しやすいんです。
では、私たちは今日から
何をすればよいのでしょうか?
この論文の内容を、実務に応用しましょう。
まず、AIにいきなりタスクを頼まずに、こう指示します。
「このタスクが成功したと言える条件を
チェックリストにしてください」と。
次に、そのチェックリストを軽く調整します。
そして、最後に
「そのチェックリストをすべて満たす形で
タスクを実行してください」と頼みます。
これだけです。
特に難しいタスクほど、この方法は効果を感じやすいです。
「このタスクが成功したと言える条件を
チェックリストにしてください」というフレーズ、
ぜひ覚えておいてください。
続いて、ランキング7位を紹介します。
7位は、「AIに思考をぶつける」です。
AI弱者ほどこう考えます。
「分からないことは何でも
AIに聞けばいいから便利だな」と。
そして、AIに「これの正解を教えて」と聞いて、
出てきた内容をそのまま信じてしまう。
こういう使い方、ついやってしまいがちですよね?
ですが、AIに質問をしているだけだと、
あなたの考える力は、日に日に衰えていきます。
一方で、AIガチ勢たちは、
AIを「答えを出す道具」ではなく、
自分の思考を深めるための「壁打ち相手」として
使っています。
AI弱者が正解を求めている間に、
彼らは自分の脳を鍛え続けているのです。
この違い、かなり大きいです。
なぜなら、AIからすぐに正解をもらうと
どんどんバカになるからです。
その証拠になるのが、
教育やAIの世界的権威たちが発表した
最新のレビュー論文です。
ChatGPT登場後の2022年以降に出た、
およそ3,300本のうち88本もの
大量の論文を精査したものです。
つまり、「AIを使った学習法」の決定版ですね。
Large Language Models in Education: A Systematic Review
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666920X25001699
その結果はかなり興味深いものでした。
AIを活用したグループは、短期的には
作業効率やテストの成績が大きく上がっていました。
しかし、ここからが重要です。
「AIから正解をもらうだけ」の使い方をしていた場合、
「自分で考える力」や「主体性」への
悪影響が懸念されています。
「うわー、やっぱりかー」
って感じる部分もありますよね。
なぜかというと、AIに正解を聞くと、
深く考えなくなってしまうからです。
人間の脳は、考えることで
理解力や思考力が育ちます。
それをすべてAIに任せてしまうと、
能力は伸びるどころか退化してしまう。
私はこの論文を、このように解釈しました。
ここで例を出しましょう。
あなたは電動アシスト自転車に
乗ったことはありますか?
坂道でもスイスイ登れて、
目的地まであっという間に着けますよね。
体力に自信がない人でも、
遠くまで行ける素晴らしい発明です。
で、この論文を読んで気づいたんです。
「AIって電動自転車と同じだ」と。
毎日電動アシスト自転車に乗っていたら、
どうなります?
脚力はどんどん弱っていきますよね。
もし電池が切れたら地獄です。
この話って、あなたがChatGPTを使うときにも、
そのまま当てはまりそうじゃないですか?
AIに正解を求めると、考える力がどんどん弱っていく。
私はそう実感しています。
「じゃあ、どうすればいいの?」
って言いたくなりますよね。
そこで、あなたの思考力に悪影響を与えない、
上手なAIの使い方を3つだけ紹介します。
1つ目は、添削したり改善点を指摘したりする
「アドバイス装置」として使うことです。
人間の教師だとすぐにアドバイスをもらえませんが、
AIだとすぐにアドバイスをもらえます。
だからAIを使うと学習速度が上がるんです。
具体的には、自分の文章や考えを見せて
「わかりにくい文章を添削してください」とか
「論理の飛躍を教えてください」などと聞きます。
2つ目は、自分の考えを整理する
「壁打ち相手」として使うことです。
AIにはこういった指示をしましょう。
「自分の考えを整理するのを手伝ってください」とか
「論点を構造化してください」と。
こんなふうに使うと、思考がクリアになります。
3つ目は、モチベーション維持装置として使うことです。
自分の進捗を報告して、
AIにこういった指示をしましょう。
「この進捗を評価してください」とか
「改善点と次の一歩を教えてください」と。
これだけで、やることが明確になり、
やる気を維持しやすくなります。
あなたの能力を伸ばすのは、
こういった使い方です。
とにかく、まずはAIに正解を聞く習慣をやめましょう。
いきなり全部変える必要はありません。
まずは1回、「答えを聞く」ではなく
「考えを見てもらう」使い方を試してみてください。
これだけで、特別な努力をしなくても、
自然とあなたの思考力は上がっていくはずです。
AIを「答えをくれる神様」として使うのではなく、
一緒に考えるパートナーとして使っていきましょう。
これがAI時代にあなたの能力を伸ばしていくための
ポイントなんです。
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今回は、「天才のChatGPT活用法トップ10」の、
ランキング8位と7位を紹介しました。
次回は、6位と5位を紹介します。
この2つを知ると、
AIの回答精度がさらに一段上がるので、
ぜひ楽しみにしていてください。




















