
こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今回は、「アダルトチルドレン 13の特徴」の
第3回目です。
第3回目では、いよいよ
アダルトチルドレンの特徴を解説していきます。
全部で13個あるのですが、
一度に説明すると非常に長くなってしまうので
今回は7個を解説しますね。
目安として、13個のうち4個以上の項目に該当すると
あなたはアダルトチルドレンである可能性が高いです。
ぜひ、あなた自身に当てはまっていないか
チェックしながら読んでください。
(第1回目と第2回目の記事も、
まだ読んでいない場合は読んでみてください)
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『アダルトチルドレン 13の特徴 (第3回目)』
アダルトチルドレンの自己診断
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アダルトチルドレンについて、
100万部のベストセラーを書いた、
ジャネット・ウォイティッツという著者がいます。
彼女はアダルトチルドレンの特徴を13個提唱しました。
しかし、これらの特徴はかなり古いですし、
的を射ていません。
「えっ、そんなに売れた本なのに微妙なの?」
と思ったかもしれません。
たしかに発売当初、13個の特徴は
センセーショナルな内容として受け入れられました。
しかし、アダルトチルドレンでなくても、
結構あてはまってしまう特徴がたくさん含まれています。
たとえば、
「物事を最初から最後までやり遂げることが困難」
「他人からの肯定や受容、承認を常に求める」
などです。
これらは、アダルトチルドレンの特徴と言うより、
ほぼすべての人間の特徴だと思いませんか?
そこで、
私自身が1,000人以上の臨床をしてきた経験から、
古い13個の特徴をアップデートすることにしました。
それがこれから紹介する
アダルトチルドレンの特徴13個です。
前述したとおり、4つ以上の項目に該当したら
アダルトチルドレンである可能性が高いです。
ただ、もしあなたが本当にアダルトチルドレンなら、
「しっくり来た」と感じる特徴があるはずです。
その感覚で、
一発で自分がアダルトチルドレンだとわかるはずです。
人によっては涙が出る場合もあります。
では、いよいよこのシリーズの最大のポイントになる
アダルトチルドレンの特徴を説明していきます。
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特徴1.低い自己肯定感
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特徴の1個目は、低い自己肯定感です。
あなたは自己肯定感の本当の意味がわかりますか?
自己肯定感とは、
「何をしても、しなくても、自分は愛される」とか
「何をしても、しなくても、自分には価値がある」
という感覚です。
この対義語は、条件付きの愛です。
「テストで良い点数を取ったときだけ愛される」とか、
「成績が良かったときだけ自分には価値がある」
といった感覚ですね。
あなたも、経験がないでしょうか?
こういった条件を少しでも満たせないと、
アダルトチルドレンは自信をなくしたり、
自分を責めたりするんです。
その結果、アダルトチルドレンは
日常的に恥や罪悪感を感じます。
ここでいう「恥」ってわかりますか?
単なる「きゃー、恥ずかしい」という恥ではありません。
「自分ってダメ人間だ」とか
「私はなんてバカなんだろう」といった、
深いレベルでの「恥や罪悪感」です。
また、アダルトチルドレンが
他人からアドバイスをされたり、
手伝ってもらったりしたときに
腹を立てることがあります。
なぜだと思いますか?
これも、自己肯定感の低さが原因です。
「自分ができていない部分」を
刺激されたように感じて、
恥と怒りが混じった感情がビクンと出てくるんです。
この特徴にあてはまるあなたに、
私は次の言葉を伝えたいです。
「何をしても、しなくても、あなたは愛される」
「何をしても、しなくても、あなたは価値がある」
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特徴2.完璧主義
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続いて、特徴の2個目は、完璧主義です。
「完璧にやらなければ意味がない」とか、
「目標を達成し続けなければいけない」と
あなたは感じていませんか?
小さなミスも許せないという人が
アダルトチルドレンには多いです。
まさに「良い子症候群」ですよね。
アダルトチルドレンは常に高い目標を設定し、
それを達成できないと自己嫌悪に陥ることが多いのです。
そして、多くの場合、
完璧主義は自分や他人を疲弊させます。
または、
「失敗するくらいなら最初からやらない方がマシ」
と思ってしまう場合もあります。
もったいない考え方でしょ?
この裏には「今のままの自分じゃダメだ」とか
「自分はまだまだ足りない」という
劣等感があることが多いです。
本当はもっと気楽になりたいのに、
恥や恐怖心に突き動かされているのです。
この特徴にあてはまるあなたに、
私は次の言葉を伝えたいです。
「『自分は完璧でなくてもいいんだ』と
自分に許可を出してくださいね」
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特徴3.白黒思考
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特徴の3個目は、白黒思考です。
あなたは白黒思考って知っていますか?
これは、物事を白か黒か、
極端な2択で判断する考え方です。
言いかえると、
グレーゾーンが全くないという考え方ですね。
たとえば「うまくいったら素晴らしいけれど、
ちょっとでも失敗したらクソだ」と考えるような思考です。
でも、これはおかしくないですか?
なぜなら、物事には0点か100点かだけではなく、
1点から99点まで存在するからです。
けれども、アダルトチルドレンは
「もし100点でなければ、0点と同じだ」と
考える傾向があります。
なぜだかわかりますか?
幼少期に、「少しでもミスがあったらダメだ」
というような条件付きの愛しか、
親から与えられなかったからです。
同様に、人間関係も「敵か味方か」で極端に分けます。
「グレーがある」という考え方ができず、
常に他人のあら探しをしがちです。
そして、そんな考え方をする自分が嫌いなのです。
この特徴にあてはまるあなたに、
私は次の言葉を伝えたいです。
「白黒つけることで、自分を傷つけるのは
もうやめてください」
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特徴4.反すう思考
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特徴の4個目は、反すう思考です。
あなたは「反すう」という意味、
わかりますか?
これは、牛がよくやる行動です。
牛は草をクッチャクッチャと噛み、一度胃に送ります。
そして、胃から草をまた口に戻して
クッチャクッチャと噛み、また胃に送ります。
これを何度も何度も繰り返します。
「なぜ、牛はそんなことをしているの?」
と思ったかもしれません。
理由は、草は消化しづらいからです。
反すう思考とは、まさに牛の反すうのように、
過去の悪いできごとを何度も何度も
繰り返し思い出してしまうことです。
本当は忘れたいのに、フラッシュバックのように
つい思い出してしまうのです。
たとえば、あなたは
他人にされた嫌なことを何度も思い出して、
イライラしてしまうことってありませんか?
そして、なぜ反すう思考をしてしまうのか、
わかりますか?
その理由は、アダルトチルドレンは
ネガティブな感情をうまく処理する方法を
親から学んでいないからです。
この特徴にあてはまるあなたに、
私は次の言葉を伝えたいです。
「反すう思考をしてしまう自分を、
イメージの中で優しく抱きしめて、
受け止めてあげてくださいね」
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特徴5.自滅的な行動
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特徴の5個目は、自滅的な行動です。
アダルトチルドレンは、
「自分には価値がない」と思っているため、
自分を傷つけるような行動を平気でしてしまいます。
たとえば、過食です。
ストレス発散もかねて暴飲暴食をすることで、
自分を痛めつけるわけです。
あなたの周りにもいませんか?
逆に拒食に走る場合もあります。
食べ物を食べないことで
自分を痛めつけるわけですね。
どちらにせよ、ただの自傷行為です。
その他にも、アルコール、たばこ、
ギャンブルなどに依存するケースもあります。
これらも、自滅的な行動ですね。
そんなものに依存したらどうなるでしょうか?
人生が好転するどころか、
人生がもっと悪くなる可能性が高いですよね。
あなたは、わざとじゃないけれど、
後で自己嫌悪を感じるような自滅的な行動をしていませんか?
でも、どこかで「自分にはそれがお似合いだ」と
思っていませんか?
いいえ、違いますよ。
お似合いではありません。
この特徴にあてはまるあなたに、
私は次の言葉を伝えたいです。
「自分を傷つけてしまうほど、あなたはこれまで
頑張ってきました。そんな自分を大切にしてください」
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特徴6.過度な責任感
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特徴の6個目は、過度な責任感です。
「何でも責任を持つことは良いことだ」と
あなたは感じていませんか?
そしてなぜ、そんな考えを
持つに至ったのだと思いますか?
その原因は、「良い子」だったので、
幼少期に家庭内でいろいろな責任を
親から押し付けられていたからです。
具体例があったほうがわかりやすいですよね?
たとえば、私の場合、
高校のときに両親が離婚をしました。
その後、私は母親に引き取られたので
家事を手伝っていました。
さらに、弟が2人いたので、
その育児も一部手伝っていました。
「私が手伝わなければいけない」と考えていたからです。
でも、同時に「本当は手伝うのはしんどい」
とも思っていました。
さて、責任感が過度なのか、適切なのかは、
何を基準に判断すればいいでしょうか?
それは、「他人の問題まで自分の問題のように
抱え込んでいるかどうか」です。
アダルトチルドレンは境界線をうまく引けないので、
他人の問題と自分の問題の
区別がつかないことが多いです。
そのため、人から頼まれると断れないのです。
ひどいと、頼まれていないのに引き受けてしまって、
後で苦しくなります。
ヤバいでしょ?
その結果、燃え尽き症候群や
自律神経失調症になりやすくなります。
ちなみに、過度な責任感の有名な例は、
シンデレラです。
自分だけでなく、親や姉妹の世話もしていますよね。
この特徴にあてはまるあなたに、
私は次の言葉を伝えたいです。
「あなたは、誰かのためにだけ
生きる存在ではありません。
あなた自身の人生を、大切に生きてください」
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特徴7.問題行動
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特徴の7個目は、問題行動です。
問題行動の意味、わかりますか?
たとえば、
何をやっても親から認めてもらえない子供は、
学校でわざと悪い成績を取ることがあります。
あるいは、非行に走ったり、
家庭内で反抗的な態度を取ったりします。
あなた自身、あるいはあなたの友人は
こうではありませんでしたか?
誤解しないでほしいのですが、
これは悪意から来るものではありません。
むしろ、「私を見てほしい」とか
「私にも関心を向けてほしい」というSOSなんですね。
本当は「良い子」でいたいけれど、
それでは親から褒めてもらえないので、
しょうがなく「悪い子」になっているだけです。
可愛そうですよね?
かつて、ノーベル平和賞を受賞した
マザー・テレサはこう言いました。
「愛の反対は憎しみではない、無関心である」 と。
子供にとって、親が自分に無関心なのは
とても辛いのです。
そりゃあそうでしょ?
なので、たとえ問題行動をしてでも、
親の関心を引きたいのです。
こういう子供は、
大人になっても問題行動を続けがちです。
問題行動をした後に強い自己嫌悪が襲ってくるのは
本人が一番わかっています。
それでも問題行動を繰り返さずにはいられないのです。
この特徴にあてはまるあなたに、
私は次の言葉を伝えたいです。
「問題行動なんてしなくても、
あなたには価値があります」
今回は、アダルトチルドレンの13個の特徴のうち
7つを解説しました。
あなたはいくつ当てはまっていましたか?
次回は、残り6つの特徴を解説しますね。
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「アダルトチルドレン 13の特徴」の
第3回目は以上です。
また次の記事でお会いしましょう。