
こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今回は、
「この7個の習慣をやめたら、20億円売れてました」
の第3回目です。
第1回目と第2回目では、私が捨てた悪習慣を
合計4つお伝えしてきました。
今回は、さらに2つの習慣についてお伝えします。
具体的には、
他人からの目を気にして「いい人」を演じたり、
優秀であろうとして完璧主義になったりする習慣です。
あなたはそういった傾向はありませんか?
もし当てはまっているなら、
それこそがあなたの成功を妨げている
最大の原因かもしれません。
なぜなら、人は自分らしさから離れるほどに
本来の能力が発揮されづらくなり、
成功や幸せが遠のくからです。
今回お伝えする2つの習慣をやめることで、
あなたが自然体で成功できる可能性が爆上がりします。
私の体験と最新の心理学に基づいて
わかりやすく解説するので、ぜひ最後まで読んでください。
(第1回目と第2回目の記事も、
まだ読んでいない場合は読んでみてください)
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『 この7個の習慣をやめたら、20億円売れてました
(第3回目)』
偽善を恐れる人ほど損をする理由
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あなたは、誰に対しても
「いい人」でいようとしていませんか?
「誰かを傷つけないように」とか
「空気を壊さないように」とか。
そういう人は人生詰みます。
なぜなら、「いい人は、他人にとってはモブキャラ」
だからです。
モブキャラの意味、わかりますか?
たとえば、ゲームや映画などに出てくる、
「名前のない登場人物」のことです。
これといった特徴もなく、
誰からも注目してもらえない日陰のキャラクターですね。
私も昔は「いい人でいよう」としていました。
しかし、それでは
人生は変わりませんでした。
ビジネスも全然うまくいきませんでした。
なぜでしょうか?
最新の心理学では、
「いい人でいよう」という行動のことを
「フォーニング」といいます。
これはイングリッド・クレイトンという
心理学者が提唱した新しい概念です。
フォーニングを直訳すると、
「こびへつらう」という意味です。
ただ、専門用語なので覚える必要はありません。
たとえば、あなたは他人の目を気にしすぎて、
疲れてしまっていませんか?
そういった、
「他人の気持ちに合わせすぎてしまう行動」が
フォーニングです。
そして、そもそもどういった人が
フォーニングの行動を取りやすいのか、わかりますか?
私もそうなのですが、毒親に育てられると、
その子どもはフォーニングをしやすくなるのです。
毒親とは、虐待やDVをしたり、
子どもに対して感情的に支配したりする親のことです。
こういった親に育てられると、
子どもは「いい子」になろうとします。
つまり、親に気に入られることで、
親から攻撃されないようにするんです。
さて、親が毒親だったときに、
子どもが取りがちな行動は3つあります。
もしあなたが、心理学に詳しいなら、
知っているかもれません。
1つ目は「親と戦うこと(ファイト)」。
2つ目は「親から逃げること(フライト)」。
3つ目は「固まってしまうこと(フリーズ)」です。
そして、最新の心理学では、
4つ目のパターンがあることがわかりました。
それが、「いい子になろうとすること
(フォーニング)」なんです。
そして、これらの行動パターンは、
大人になっても続きます。
「いい子」になろうとした子供が大人になると、
今度は「いい人」になろうとするんです。
わかりますか?
いい人になろうとするのは、
幼少期のトラウマが原因なんですね。
まるでクラゲのように、主体性もなく、
周りに合わせるだけの人生になってしまうんです。
自分の気持ちを日常的に抑圧しちゃうからです。
そして、最終的に自分の感情が
わからなくなってしまいます。
「自分は●●をしたい!」みたいな主体性もなくなります。
私の場合はまさにこれでした。
そんなメンタルでは、
起業やビジネスでうまくいくわけがありません。
たとえば、私の場合、
セールス時に腰が引けていたのです。
「お客さんから『高い』と言われたらどうしよう」
などと過剰に気にしていたからです。
あとは、SNSなどで情報発信をするときに、
無難なことしか言えなかったのです。
「私の発言で誰かを怒らせないかな」
みたいに考えてしまっていたからです。
これじゃあ、売れるほうが奇跡ですよね?w
このことに対して、
私は先輩の起業家からアドバイスされました。
「相馬さん、もっときちんとセールスした方がいいよ」と。
「あと、もっとパンチの効いた情報を発信をしなよ」と。
私もこのことは頭では理解できるのですが、
怖くてとても実践できなかったんです。
「お客さんから嫌われたらどうしよう」という、
不安が強く出てきたからです。
まるで、好感度で生きてる芸能人みたいなメンタルでした(笑)
では、その状態からどのようにして
私のメンタルが改善したのか、わかりますか?
それは、ジャーナリングという方法です。
簡単に言うと、手帳に自分の気持ちや
過去のトラウマの記憶を書き出す練習をしたんです。
そうすることで、私は自分の気持ちに
気づけるようになりました。
このジャーナリングについては、
1つ前のシリーズで4回に分けて詳しく解説しました。
第1回目の記事は、
「ジャーナリングで不幸になる理由」という記事です。
もしピンと来たら、ぜひ読んでみてください。
手前味噌ですが、めちゃめちゃ良い内容です。
それと、覚えておいてください。
「いい人になろうとする」のは、
別に恥ずかしいことではありません。
「そうすることでここまで生き延びてきた」
という証拠だからです。
そして、人の目を気にする習慣がある場合、
まず自分を褒めてあげてほしいんです。
「ここまで頑張って生き延びてきたね」と。
その上で、少しずつ「いい人でいる」という習慣を
やめていってほしいんですね。
いきなりやめるのではなく、
少しずつやめるほうがいいです。
いきなりやめると、
メンタル的な「リバウンド」が起こりやすいからです。
では次に、私が捨てた6つ目の習慣についてお伝えします。
それは、「偽善はよくない」という思い込みです。
この思い込みのせいで、多くの人が
「人に与えること」をためらうようになってしまいます。
つまり、
「偽善でいいから、Giveをしろ」ということです。
「えっ? 偽善でいいの?」と思いますよね?
でも、これが真理なんです。
たとえば、京セラの創業者である稲盛和夫さんの
有名な言葉があります。
「動機善なりや、私心なかりしか」という言葉、
聞いたことがありませんか?
この意味は、「行動の動機は本当に善なのか?
偽善の心が混ざっていないか?」です。
こう自問しろ、と言っているんです。
そして稲盛さんはこうも言っています。
「動機が善で、偽善の心がなければ、
結果は必ず成功する。」と。
私も一時期、この言葉を信じていました。
そして、
「自分には偽善の心が混ざっていないだろうか?」
といつも自問していました。
でも、結局、偽善の心が少し混ざっているんです。
「誰かのために」という気持ちも確かにある。
けれど、心のどこかで、
「すごいと思われたい」などと思っている自分がいる。
私は、そんな偽善の心がある自分が
嫌で、嫌で、仕方なかったんです。
自己肯定感が低い人によくある、
「自分が嫌い」っていう心理状態です。
だから私は、最新の心理学の論文や研究を
読みあさりました。
そして気づいたんです。
「偽善がない状態」はただの理想論で、
現実的には不可能に近いということに。
なぜなら、利他的な行動をしたときでさえ、
自分も気持ちよくなってしまうからです。
論文のURLを貼っておきますが、
最新の研究の結論はこうです。
「利他的な行動をしても、私たちの脳の報酬系という
快楽の回路が反応してしまう」。
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC1622872/
「なんか難しいな」と思うかもしれませんが、
わかれば簡単です。
平たく言えば、「利他」の行動をしたら、
「偽善」も必ず同時に働いてしまうんです。
だから稲盛和夫さんの
「動機善なりや 偽善なかりしか」という言葉は
理想論なんです。
「偽善の心を消せ」という教えとして受け取ると、
人は苦しむようになります。
だって、偽善を完全に消すことなんて、できないからです。
では、どうすればいいのでしょうか?
そこで紹介したいのが
「チスイコウモリ」の事例です。
文字通り、牛や豚の血を吸うコウモリですね。
このコウモリは2〜3日間血を吸えないだけで
死んでしまうという特徴があります。
でも、血を吸えずに巣に帰ってくるコウモリもいます。
そんなとき、興味深いことが起こるんです。
なんと、血を吸えたコウモリが、
自分が吸った血を口移しで分けてくれるんです。
「お前、今日は運が悪かったな。
ほら、この血を飲んでおけ」みたいに。
一見すると、損ですよね?
だって、せっかく自分が苦労して集めた栄養を
分けてくれるんですよ?
でも、研究によると、血を分けてあげたコウモリほど、
後で生き延びる確率が高いんです。
なぜなら、いつか自分が血を吸えなかったときに、
逆に助けてもらえるからです。
前に助けたコウモリが、
今度は自分に血を分けてくれるからです。
こうして、群れ全体で生き残る確率を上げているんです。
「なんか、話ができすぎじゃない?
これって本当の話なの?」って思いませんか?
というか、私は思いました。
でも、本当の話なんですよ。
生物学者のジェラルド・ウィルキンソンが
ネイチャー誌で発表した論文に書いてあります。
Reciprocal food sharing in the vampire bat
https://www.nature.com/articles/308181a0
つまり、Giveというのは、
保険であり、生存戦略なんです。
ポイントは、コウモリは
道徳的に「善いこと」をしているわけではないことです。
今は損でもGiveをしたら、長期的には
自分に返ってくると本能でわかっているんです。
そして、これは、人間の社会でも、同じなんですよ。
私もGiveをするときに、迷ったことが何度もあります。
「この人にGiveしても、
どうせ返ってこないんじゃないか」と。
人間ができてなくて恥ずかしいのですが、
これが偽らざる私の本音です。
でも、偽善のGiveでも大丈夫なんです。
いつか自分に返ってくるからです。
たしか10年くらい前に、
私は起業家の集まりに行きました。
その場で、若い駆け出しの起業家に
アドバイスをしたことがあります。
そのことを私は最近まで忘れていたんです。
でも、10年経って、そのGiveが返ってきました。
なんと最近、その方が
私のコンサルティングに申し込んでくれたんです。
だから、「いつか必ず返ってくるんだな」と
今は信じています。
ただし、1つだけ注意することがあります。
それは「テイカー(奪う人)」です。
こっちがGiveしたのに、何も恩返しせずに、
「もっとくれ」って言ってくるヤツですね。
あなたの周りにも、こういう寄生虫みたいなヤツ、
いませんか?
私も昔、テイカーに搾取され続けて、
痛い目に合ったことがあります。
でもね、ここにもちゃんとした戦略があるんです。
チスイコウモリは、一度も血を返さないヤツには
もう二度と血を分け与えなくなるんです。
つまり、「テイカーにはGiveをし続けてはいけない」
ということです。
このことを、コウモリは本能的に知っているんです。
そして、これは人間でも同じです。
まずは自分からGiveをします。
そのとき、相手がテイカーの場合、
恩返しをする前に、「もっとくれ」と要求してきます。
これがテイカーの特徴です。
その場合、それ以降は絶対に
Giveを続けないでください。
これがポイントです。
ここまでを少しまとめましょう。
まず、偽善でもいいから、Giveをすること。
Giveをすることで、
いつか形を変えて返ってきます。
つまり、 偽善を恐れる習慣はやめましょう。
なぜなら、偽善の心を完全にゼロにすることは
できないからです。
「私には偽善の心がある」と苦しむ必要はありません。
偽善の心があってもいいので、
先にGiveをするんです。
ただし、テイカーにはくれぐれも気をつけて!
最低のサイコ野郎で、ヘドが出ますね。
今回は、私が捨てた7つの習慣のうち、
5つ目と6つ目の習慣をお伝えしました。
「いい人」になろうとする習慣と、
「偽善を恐れる習慣」でしたね。
さて、いよいよ残りはあと1つです。
最後にお伝えするのは、
「組織やチームを壊す習慣」です。
組織やチームの運営だけではなく、
人脈作りや長期的な信頼関係にも直結する話なので、
ぜひ次回も見逃さないようにしてください。
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「この7個の習慣をやめたら、20億円売れてました」
の第3回目は以上です。
最終回も、ぜひ楽しみにしていてください。




















