
こんにちは。
 相馬一進(そうまかずゆき)です。
 「CIAが扱っている情報の95%は公開情報だ」
 これは、元CIA(アメリカ中央情報局)の局員で
 ワシントン大学教授のロバート・サッターの発言です。
 ここで言う「公開情報」とは、
 テレビ、新聞、ホームページ、書籍、論文などで
 世間一般に公開されている情報を指します。
 (「公開情報」の対義語は「非公開情報」で、
 極秘資料や盗聴音声などの
 世間に出回らない情報を意味します。)
つまり、冒頭の言葉は、
 「CIAの情報の95%は、一般人も手に入れられる」
 という意味になります。
 これは、フィクションに登場するCIAとは
 だいぶイメージが異なるでしょう。
映画やドラマでは、敵対組織の極秘資料や
 政府関係者の盗聴音声といった非公開情報を
 CIAが大量に収集しているイメージがあります。
 ですが、現実の業務の大半は、
 テレビ、新聞、書籍、論文などの
 公開情報をコツコツと集めることなのです。
なぜ、非公開情報よりも公開情報をCIAは重視するのか?
 その理由についてロバート・サッターは
 次のように語っています。
 「秘密の会話の盗聴テープが手に入ったとしても、
 公開情報でその会話の意味がわからないと、
 なんの意味もないじゃないか」
 意味、わかりますか?
 つまり、テレビ、新聞、書籍、論文などの
 公開情報を集めていないと、
 非公開情報を手に入れてもムダになってしまうのです。
たとえば、ある政治家2人の密談を
 こっそりとあなたが聞いたとします。
 ですが、その政治家たち経歴や人間関係、
 所属政党の政策や方針といった基本を知らないと、
 会話の意味がわからないでしょう。
 また、やり取りに出てくる用語やスラングなども、
 あらかじめ学んでいないと理解できないはずです。
 そして、そういった必要な情報の大部分は
 非公開情報ではなく公開情報の中にあります。
 そのため、フィクションのイメージとは裏腹に
 テレビ、新聞、書籍、論文といった公開情報を
 CIAのスパイは収集しているのです。
 5%の非公開情報も活用するためにも、
 95%の公開情報が必要になるからです。
さて、私が思うにビジネスや資産形成などにおいても
 同じことが言えます。
 というのも、有益な情報を講座の参加者に私が伝えると、
「これはすごい情報ですね!」とか
 「どこでこの話を知ったんですか?」
と驚かれることがあります。
 ですが、私が得ている情報の大半は、
 一般の書籍、記事、論文などで誰でも読める
 公開情報に過ぎません。
 それでも「すごい情報ですね」と驚かれるのは、
 膨大な公開情報を私が毎日4時間以上かけて
 コツコツと収集し続けているからでしょう。
 もちろん、たまに何かの専門家や経営者などから
 非公開情報を直接聞ける機会もあります。
 とはいえ、その非公開情報を単体で知っていても
 正直言ってあまり使い道はないのです。
 たとえば、ある会社の内部事情だけを聞いても
 世界情勢や経済状況を知らないと
 ビジネスにも投資にも活かせません。
 まさにCIAと同様に
 95%の公開情報を収集しているからこそ、
 5%の非公開情報の使い道がわかるのです。
 言い換えると、公開情報をろくに収集していない人が、
 非公開情報だけを手に入れてもムダになります。
 ちまたには「知識がなくても簡単に儲かる」
 といった話がたまにありますが、
 ネットワークビジネスの勧誘や投資詐欺が大半です。
 そんな儲け話があると信じていると、
 詐欺師にケツの穴の毛までむしり取られるので
 本当に注意してください。
 重要なのは、日頃から95%の公開情報に
 アンテナを立てておくことです。
とはいえ、「本業で忙しくて情報収集ができない」とか
 「本を読むのが苦手だ」という場合もあるでしょう。
 だからこそ、ビジネス、資産形成、健康、料理などの
 有益な情報をほぼ毎日配信する
 EICという会員制サービスを私はおこなっています。
 こうした会員制サービスがないと、
 重要な公開情報を取りこぼしてしまう方が多いからです。
相馬一進




















