こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
誰かに指摘された瞬間に、胸がゾワッとする。
家に帰ってからも、
相手の一言が頭の中で何度も再生される。
そんな経験はありませんか。
今回から3回にわたって、
ミシガン大学などの研究をもとに、
隠れ完璧主義の正体と、
それを改善する3つの方法をお伝えします。
この連載を読むと、
先延ばしや白黒思考の裏にある心の仕組みと、
今日から一人で試せる対処法がわかります。
第1回目は、隠れ完璧主義の正体と、
隠れ完璧主義の人によくある3つの特徴のうち、
1つ目の「先延ばしを続けてしまう」についてです。
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『なぜ先延ばししちゃう?隠れ完璧主義かも
(第1回目)』
あなたの先延ばしは怠けじゃない
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あなたは、こんな経験はありませんか?
誰かから指摘された瞬間に、胸がゾワッとする。
顔が熱くなって、
相手の声が頭に入らない。
さらに、家に帰ってからも、
相手の一言が頭の中で何度も再生される。
これ、昔の私もそうでした。
「自分はなんてダメなんだろう」と
考えていたんですね。
その当時、私は他人の評価なんて
気にしていないつもりでした。
自分はもしかしたら完璧主義かもしれない。
でも、それは自分を成長させるものだと
考えていたんです。
悪いことだと思っていなかったんですね。
でも、それは「隠れ完璧主義」だったんです。
昔の私はSNSに何か投稿するときに、
「これでいいのかな」と感じて、
気軽に投稿ができなかったんですよ。
当時は、「みんなも私みたいに、
何か言われたら傷つくのかな」と思っていたんです。
でも、心理学を学んでいくうちに、
自分だけメンタルが弱いんだということが
わかってきました。
格ゲーで言ったら、
自分だけパンチ一発でKOされるような感じです。
では、この隠れ完璧主義の正体って、
何だかわかりますか?
それは、周りからの評価と、
自分自身の価値がつながってしまっていることなんです。
たとえば、テストの点数が、
そのまま自分の評価になる。
大人になると、
自分の業績が自分の評価になるという感じですね。
わかりますか?
セールスパーソンだったら、商品が売れないと、
自分がダメ人間だと評価されたような気持ちになる。
あるいは、自分の書いたレポートを評価されると、
それが自分へのダメ出しに聞こえちゃうんです。
そうすると、自己防衛のように、
過剰に相手を攻撃してしまう。
あるいは、過剰に言い訳をしてしまう。
私は、そんな10代、20代を過ごしてきました。
「それって、性格の問題なんじゃないの?」
そう思うかもしれません。
これ、違うんですよ。
ここで紹介したいのは、
アメリカのミシガン大学の研究です。
ご参考:
Hopes Dashed and Dreams Fulfilled: Contingencies of Self-Worth and Graduate School Admissions
https://doi.org/10.1177/01461672022812012
大学院を受験した学生32人を調べています。
この研究では、学校の成績と自分の価値を
結びつけている人ほど、
メンタルの浮き沈みが大きかったんです。
合格の知らせが届いたら、
「おー、自分すげー」とのぼせ上がってしまう。
一方で、不合格の知らせが届いた瞬間に、
「あー、自分はなんてダメなんだろう」と
落ち込んでしまうんです。
わかりましたか?
あなたの成績とあなたの価値が
結びついてしまっているとします。
すると、その成績一つであなたのメンタルが
大きく揺さぶられちゃうんです。
これが隠れ完璧主義の人の特徴です。
そして、これがあると、
あなたの人生に大きなマイナスになります。
たとえ、いいアイデアを思いついたとしても、
会議でそれを言えなくなってしまう。
起業家なら、たとえいい商品を持っていても、
売れなくなってしまう。
なぜなら、
「ダメなところを周りから言われたらどうしよう」と
怖くなって、チャンスを潰してしまうからです。
ひどい人生ですよね。
これ、まさに10代や20代のときの私でした。
こうやって、本当ならつかめたはずのチャンスを、
自分で手放してしまうんです。
そして同時に、そんな自分が嫌で嫌でしょうがない。
でも、どう改善すれば
いいかもわからなかったんですよね。
ここまで、自分の評価と周りからの評価が
つながってしまうというお話をしました。
この状態の人には、よくある特徴が3つあります。
その特徴の1つ目は先延ばしを
続けてしまうということです。
これ、昔の私もそうでした。
大学生のときには、レポートなどの期限が近づくと、
なぜかレポートを書けなかったんです。
それどころか、必要もないのに
部屋を片付けてしまう。
意味もないのに、ネットの動画を見てしまう。
そんな先延ばしをやってしまっていたんです。
その結果、だんだん追い込まれていきます。
「もう今やらないと間に合わない」
という時間になってから、
急に自分を追い込みはじめます。
そして、なんとかギリギリで仕上げるんです。
そのときには、2つの気持ちがぶつかっていました。
「今やらなければいけない」という気持ちと、
「やりたくない」という気持ちです。
そんな中で、なんとか頑張って
レポートを書くような状態でした。
これ、大学生のときだけじゃないんです。
社会人になっても、起業しても、
そのパターンをずっと繰り返していたんです。
たとえば、SNSの投稿文を書いたのに、
公開ボタンを押そうとすると迷ってしまうんですね。
「まだ不十分なんじゃないか」と。
そして、意味もないのに、
何度も何度も編集をしようとしてしまうんです。
その裏には、
「自分の商品と自分の価値が結びついている」
という感覚がありました。
もしSNSの投稿文をバカにされたら、
自分の価値が下がるように感じたんです。
昔は、そんな自分を、
完璧主義というよりは怠け者なんじゃないかと
思っていたんですよね。
でも、心理学を学んだ今だから言います。
それは、怠けていたわけではありません。
自分の文章が悪く言われると、
自分まで責められている気がするからです。
それが怖くて避けていたんですよね。
わかりますか?
要は、行動を先延ばしすることで、
評価されるのも先延ばししていたんです。
私は典型的な隠れ完璧主義でした。
なので、「失敗するくらいだったら、
最初からやらない方がマシ」と思っていたんですよね。
もったいない考え方でしょ?
こう考えると、わかりますよね。
先延ばしというのは、
自分を守るための行動だったんです。
でも、ずっと先延ばしをしているわけにはいきません。
締め切りはどんどん近づいてきます。
さすがに期限を過ぎてしまったら、
ヤバいじゃないですか?
だから、締め切りの前日になって、
なんとか自分を追い込むということですね。
締め切りは守りたい。
でも、評価されるのはできるだけ先延ばしにしたい。
そんな矛盾する感情のせいで、
苦しくなっていたということですね。
じゃあ、なんで私は、
人から評価されるのが怖かったのか。
実は、思い当たることがあります。
それは、私が典型的な毒親育ちだったことです。
子どものときに、
家族で何かを決めるときに意見を言おうとすると、
いつも父親に止められていました。
「お前はまだ子どもだから、
黙って俺の言うことを聞いていればいい」と
言われたんです。
場合によっては、殴られるんです。
すると、胸がキューッとするんですよね。
そんな中で、
親の目を気にして生きるようになりました。
「自分がどう思うか」よりも、
「親からどう思われるか」を
気にするようになったんです。
その結果、私は
隠れ完璧主義になってしまったんだと思います。
さて、ここまで読んで、あなたの先延ばしも、
「評価されるのが怖い」という気持ちから
来ているのかも、と感じていませんか。
もしそうなら、それは怠けているからではなく、
自分を守ろうとしているからなんです。
以上、『なぜ先延ばししちゃう?隠れ完璧主義かも』
の第1回目でした。
次回は、「60点でもOK」と思えない理由と、
メンタルが強い人ほど弱みを見せられる仕組みを
お伝えします。




















