
こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今回は、『40代・50代「人生つまらない」の正体』の
第3回目です。
「自分は、だいたいこれぐらいの人生を
送ることになるんだろうな」。
40代、50代になって、
そう感じたことはありませんか。
ここまで、心理学でいう「人生の午後」
(40代あたりを正午として、そこから先の時期)では、
体力と人間関係が減っていくことをお伝えしてきました。
そして、やる気が出なくなったからといって、
あなたがサボったわけではないこともお話ししました。
この最終回は、
人生の午後に減っていく3つ目のものと、
これからどう生きればいいのかについて解説します。
自分の限界が見えても自己卑下せずに、
幸せに生きていけるヒントが見えてくるので、
ぜひ最後まで読んでみてください。
=======================
『40代・50代「人生つまらない」の正体(第3回目)』
あなたの出世を決めたのは運だった
=======================
人生の午後で減っていくものの3つ目は、
役割や可能性です。
人生の午前は、いろいろな役割を与えてもらえました。
就職して仕事を覚えるにつれて、
新しいポジションを任されるようになりますよね。
他人が自分を信頼して新しい仕事をくれると、
ちょっとやる気出ますよね?
でも、人生の午後に入ると、
そうした新しい役割が段々減っていきます。
役割が減ると、
やる気を向ける先も段々と減っていくんです。
残るのは、いつものマンネリ化した仕事だけ。
これ、結構きついですよね?
そして、減っていくのは役割だけでは
ありません。
人生の午前では、
「自分がどんな人間になれるのだろう?」
という可能性が無限にあるように感じられました。
実際には無限ではなかったとしても、
少なくとも私はそう感じていました。
でも、40代、50代になってくると
自分の限界が少しずつ見え始めます。
「自分は、だいたいこれぐらいの人生を
送ることになるんだろうな」と。
私のクライアントでも、
こんなことを言っている人がいました。
「自分よりも10歳以上年下の上司に
毎日指導されるのが苦痛だ」と。
その人は50代なのですが、こうも言っていました。
「自分の能力が低くて出世できなかったんだから、
これは自業自得だ」と。
こういう形で、それまで見えなかった
自分の限界が見えてくるのも、人生の午後なんです。
ただ、あなたも同じように感じていたかもしれません。
それでも、「自分の能力が低かったから」とは
考えないでほしいんです。
なぜなら、キャリアの成功は、
実はほとんど運で決まってしまうからです。
これについて、
2022年にイグノーベル経済学賞を取った
研究があります。
ご参考:
Talent vs Luck: the role of randomness in success and failure
https://arxiv.org/abs/1802.07068
研究者たちは、コンピューター上で
人々のキャリアをシミュレーションしました。
すると、最終的には上位2割の人が、
資産全体の8割を持つ結果になりました。
では、その上位2割に入ったのは、
どんな人たちだったと思いますか?
普通は、ものすごく
才能がある人たちだと思いますよね。
でも、そうではなかったんです。
最も成功したのは、
飛び抜けて才能がある人ではありませんでした。
平均的な才能の人たちだったんです。
その人たちは、幸運な出来事に恵まれていました。
だから、今の自分を見て、
「全部、自分の実力不足だったんだ」と
自己卑下をする必要はないんです。
ポーカーと同じです。
ポーカーでは、配られるカードを選べませんよね。
選べるのは、
その手札でどうプレイするかだけです。
キャリアも、それに近いところがあります。
たまたま配られたカードでプレイしてきた結果が、
今の自分なんだと考えるくらいで
ちょうどいいと思います。
ちなみに、スタンフォード大学のクランボルツ教授も、
キャリアの8割は偶然で決まっていると言っています。
ご参考:
Planned Happenstance: Constructing Unexpected Career Opportunities
https://canvas.wisc.edu/files/42959/download?download_frd=1&verifier=caP62PzAqk5QStLMj6KrA2onMByNOjgvvItndNeU
要は、棚からぼた餅がたまたま落ちてきたか、
落ちてこなかったか。
それだけの違いだということです。
そして、40代になると自分の限界が見えてきます。
人生の午前を登山、午後を下山にたとえると、
これは頂上が見えてしまったようなものです。
頂上がもっと高いところがあるかもしれないと
思っている間は、上を向いて登れます。
でも、頂上が見えた瞬間はどうでしょうか?
上を目指す理由が、1つ消えてしまうんです。
それは、それまで
自分を動かしていた理由でした。
消えたのは、あなたのやる気ではありません。
やる気が出る理由のほうなんです。
では、人生の午後を
どう生きればいいのでしょうか?
その答えは、自分にとって
本当に大切なものを選ぶことです。
そして、自分が情熱を持てることを見つけることです。
思い出してください。
人生の午前は、
増えていくゲームでした。
一方、人生の午後は、
少しずつ減っていくゲームなんです。
だから、ここで午前と同じように、
「もっと増やそう」とすると苦しくなってしまいます。
そして、人生がつまらないという感覚が強くなり、
やる気も減っていきます。
だからこそ、人生の午後では
「何を増やすか」を考えません。
考えるのは、「自分にとって何が大切なのか」です。
これが重要なんです。
あなたにとって大切なものは、
趣味でしょうか。
人間関係でしょうか、仕事でしょうか。
ぜひ、それを考えてほしいです。
もちろん、これは私の持論では
ありません。
スタンフォード大学のカーステンセンという研究者が
伝えていることです。
ご参考:
Taking time seriously. A theory of socioemotional selectivity.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10199217/
人間は、残り時間が限られていると感じると、
自分にとって意味のある相手や活動を
選ぶようになるんです。
人生の午前には、ルールのようなものがありました。
「勉強しなさい」「働きなさい」
「出世しなさい」みたいなものですね。
そのルールに沿って、
いろいろなものを増やしていけばよかったんです。
一方で、人生の午後は、そのルールを
少しずつ手放していくタイミングなんです。
だから、やる気が出なくなったからといって、
単純に「自分はダメになった」と
考える必要はありません。
あなたは人生の午前で、十分に頑張って、
ここまで登ってきたんです。
でも、私も、あなたも人生の午後に入りました。
これまで自分を動かしてきたものがありますよね。
それが今の自分には、
少しずつ合わなくなっていくんです。
だから、これからは自分が本当に大切にしたいものや、
情熱を持てるものを探していけばいいんです。
そして、見つかったら、
それを選んでほしいと思います。
とはいえ、
「じゃあ、自分にとって大切なものって何だろう?」
とか、「自分は何に情熱を持てるんだろう?」と
思いますよね。
これ、人によっては
見つけるのに何年もかかります。
そこでおすすめなのは、AIとの対話です。
私はこれをよくやっています。
AIと対話しながら、自分が何を大切にしているのか、
何に情熱を持てそうなのかを掘り下げていくんです。
そのヒントになるのが、
「動機づけ面接」という心理学の手法です。
さて、ここまで読んで、
自分にとって大切なものを探すためにAIとの対話を
試してみたい、と思ったかもしれません。
そこで、AIと対話しながら、
自分の内側にある動機を見つけるための
AIツールを作りました。
それが、
『自分の内発的動機づけを発見するAIツール』、
通称「動機ファインダー」です。
AIとの対話を続けるうちに、
自分が何を大切にしているのか、
何に情熱を持てそうなのかが少しずつ見えてきます。
これを、あなたに無料で
プレゼントすることにしました。
以下のリンクから
私のLINEと友だちになっていただき、
漢字2文字で「動機」と入力してください。
すると、すぐに届くので、
この記事を読み終わったら、
ぜひ一度触ってみてください。
最後に、この連載でお伝えしてきたことをまとめます。
1つ目:
人生の午前は増えていく時期、
午後は減っていく時期で、ルールが変わること。
2つ目:
午後に減っていくのは、
体力と、人間関係と、役割や可能性の3つであること。
3つ目:
やる気が出ないのは、あなたがサボったからでも
能力が低かったからでもないこと。
4つ目:
人生の午後では、何を増やすかではなく、
自分にとって何が大切なのかを選ぶこと。
ぜひ今日から、自分が本当に大切にしたいもの
を一つずつ探してみてください。
以上、『40代・50代「人生つまらない」の正体』
の第3回目でした。
この連載は、これで終了です。
あなたは人生の午前で、十分に頑張って、
ここまで登ってきました。
ここからは、増やすのではなく、
大切なものを選んでいきましょう。




















